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最近、渋谷を歩いていると訪日外国人らしき人や団体にしばしば遭遇する。自撮り棒を持ち、GoProを胸に付け、冬なのにタンクトップで歩く元気な外国人。本当に増えた。というよりも、どんどん増えている。ニュースを見る限り、旅行者は地方にも流れているそうだ。日本にとってはインバウンドマネーが潤い、アベノミクスの賜物と言えるのではないだろうか。私は国が潤うことに何も文句はなく、むしろ、どんどんやってくれと思っている。
ただ、伝わり方が間違っているようにも思う。よくある記事が陥りがちな内容なので気をつけて書きたいが、何が言いたいかというと、海外で流行っている日本って、本当に僕たちが愛してやまない日本なのか、ということ。



ディズニーランドへ行くと、被り物をして、キラキラした格好でいても誰も気に留めない。そのエリアに入った以上、そこは夢の国なのだ。原宿もそうなのかな? もしかしたら、ここ渋谷自体が夢の国なのか? そんな気すら、毎日ここで暮らしていると感じてしまう。けれど、夢じゃなくて現実の世界なんだ、ここは。YouTubeやマニアックなニュースに洗脳され、ゴスロリファッションをして成田に降りた外国人はショックを受けるだろう。アニメの世界はそこにはないのだから。



ファッションは自由だ。誰かに迷惑をかけることもない。歩くことだって、破廉恥でなければ自由だ。でも、本当に感度の高い日本、センスのいい日本、この国にしかないプライオリティって、めちゃくちゃかっこいいじゃないですか。



私は今の東京を語る上で、個人的には『アキラ』(アニメ)の世界観になってきていると思うし、『GOEMON』(映画)の桐谷監督の多様性あるビジュアルがリアル。『君の名は』で観たような情緒的な気持ちは、それを失いがちな私たちに再度人間であることを確認させてくれる。かっこいいものを追う必要はない。そうやって生きなきゃいけないっていう教科書があるわけじゃないから。でも、この国の民度を下げるような伝わり方は嫌だ。売国奴に成り下がって何がこの国に残るのか。繊細で、ディテールまでクリエイティブの行き届いたエリアに生きている。せっかく世界に発信するならば、この国を擁護するわけではないが、皆が誇れる出来事がたくさん起こっている、ということ。リオデジャネイロの閉会式、スタンディングオベーションで迎えられたあの映像は、私の遊び場であり、愛してやまないオリジナルニッポンの姿に近かった。

ヨーロッパでは『ONE PIECE』が毎週放送され、日本人だと気づいた高級レストランの店員が、『ジョジョ』のセリフを私に向かって叫ぶ。税関で日本語を話すと、税関職員に笑顔で「そんなのカンケーねー!」と踊りつきで言われた。正直、慣れてはいるが、リアクションは苦笑い以外にない。こちらが東京にいるテンションで酔っ払っていたら、笑顔すらないだろう。



アメリカでは知人が「日本はゲーム大国だ」と言った。確かに、今のアメリカのゲームプランナーはみな日本のゲームで育ったと言うそうだ。でも、私は日本人だけど、子供の頃からゲームは一切やらなかった。



日本の出来事の断片を切り取って、それがアイコンになる。イメージって恐怖だ。



私にはイギリス人の妻がいるが、私よりも日本的な感性を持って生活している。彼女は和食に感動して来日したひとりだ。日本の姿をどうすれば伝えられるんだろう



裏原で何が起こっていて、夜のクラブでどんな人がどんな会話をしているか、それが私にとってのリアルな東京の姿だ。通勤列車にぎゅうぎゅう詰めになって揺られている会社員の写真集がドイツ人写真家によって発表された。日本の姿。これもリアルだった。



アイコンになるにはパンチが必要。でも、ビジュアルだけのパンチってどうなの? 夢の国のままでいいの? 私たちが暮らす“リアル”は夢の国じゃない。『アキラ』のバイクは走って来ない。アメリカではバッドモービルが走っていて、イギリスでは007がビルをぶっ壊している、そんな風景を向こうに行けば見られるのか? 身の周りの「日常」を伝えること。外国人にとっては普通の居酒屋の街並みに「カルチャー」を感じ、ただ歩いているだけで感じる空気が、その国のエネルギー。無理くり格好つけて発信しても、リアルじゃない。そのままでいいんじゃないかな。



REPORTER: SATOSHI UJIIE

PHOTOGRAPHER: YOSHIFUMI SHIMIZU

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