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   本当にセックスしないの!? “セックス離れ”の実態を探る

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単刀直入に聞きたい。あなたはこの1か月以内に、誰かとセックスしただろうか? 夫婦、恋人、ワンナイトラブ、性風俗を利用etc. どんな関係性で誰と行為に及んだかは、ひとまず置いておこう。この問いに「YES」と答えるのは、Z世代全体の何割だろう。過半数を超える? 4割程度? それとも3割以下? さまざまなニュースやメディアが報じる “若者のセックス離れ”が真実なら、もっと少ないかもしれない。





ニュースやメディアがセックス離れを取り上げた例を、いくつか挙げてみよう。英ガーディアン紙は2014年、「日本人の若者はなぜセックスをしなくなったのか?」という記事を発表し、世界的に注目を集めた。また、週刊誌「AERA」(朝日新聞デジタル)は、昨年発売の10月24日号で「日本人とセックス」を特集。20~60代の男女500人を対象としたアンケート調査で、日本人のセックス観を浮き彫りにした。いつの世も、セックスは世代を超える関心事のようだ。





続いて、若者のセックスに関するデータを見てみたい。コンドームメーカーの相模ゴム工業株式会社は、2013年に「ニッポンのセックス」と題する調査をウェブ上で公開した。こちらによると、20代男性の40.6%は童貞で、20代女性の25.5%は処女だ。セックス未経験者全体の調査では、「セックスしたいと思う」と回答したのは全体の55.1%という結果である。また、結婚・交際相手がいる人に対するアンケートによると、1か月間に行うセックスの回数は、20代が4.1回。世代別にすると最も多いが、そもそも全体の平均回数が2.1回と少ない。

同じくコンドームメーカー・Durex社の調査によると、フランス人の年間平均セックス回数は約120回であり、月に直せば月10回となる。ご存知の通り、フランスは人口減少を食い止めた国だ。比較すると、日本人のセックス回数が少ないのは明白である。

日本人がセックスをしない理由として、セックスに代わる娯楽が増えたことや、SNSの発達によるコミュニケーションの変化が挙げられることは多い。特に10~20代ほど、そうした傾向が顕著という話もよく聞く。所得が低く、異性との交際費が捻出できないとか、労働時間が長くてセックスする暇がないとか、考えられる要因を挙げ連ねればキリがない。

……でも、若者の性欲ってそんなにシンプルな理由で失せるものだろうか? 品位に欠けるが、もう1度聞きたい。「みんな本当にヤってないの?」と。 若い時分の健全な男性なら、精力の源である“男性ホルモン(テストステロン)”がしっかり分泌されている。それは女性だって同じだ。食欲や睡眠欲と並ぶ3大欲求の性欲が消えてしまうことは、流石にないはず。それでも、セックス離れは進んでいるらしい。ホントに? 性欲減退? そもそも恋愛しないの? 日本はどうなっちゃうの?などなど、考え始めると、頭の中が「???」で埋め尽くされてしまう。この謎、解いておかねばなるまい。





そこで今回は、日本の性産業をリードする二大企業、株式会社TENGA(テンガ)と相模ゴム工業株式会社を訪問。若者の性欲減退やセックス離れについてインタビュー取材を行った。



TENGAに聞く。若者の性欲減退説は、ホント? ウソ?

株式会社TENGA広報宣伝部:工藤まおりさん TENGA PR rep Maori Kudo

Q.若年層のセックス離れについて、どのようなご意見をお持ちですか?

工藤さん:セックスの前に、デートや恋愛を通じて相手との信頼関係を築く必要がありますよね。まずは、それと向き合うことが大切なのだと思います。最近の若い人は、あらゆる“リスク”を避ける傾向があり、必要以上に他人の目を気にしたり、経済面や将来への不安を抱える人が増えています。恋愛には、「フラれたらどうしよう」「傷つきたくない」といった精神的な不安がつきもの。それを避けてしまう傾向が、恋愛やセックス離れに表れているのかもしれませんね。



Q.セックス以前に、恋愛離れも進んでいるのですね。

工藤さん:国立社会保障・人口問題研究所が2015年に実施した調査によると、交際相手がいない未婚者(18~34歳)の割合は半数を超えています。男性の69.8%、女性は59.1%に恋人がいないようです。経済的に余裕がないことや、何をするにもコスパを求める風潮が、恋愛離れに拍車をかけているのかもしれません。車やお酒を敬遠するのと、近い傾向ですよね。恋愛もある種の“贅沢品”になりつつあるのでしょうか。





Q.若年層を中心に、日本人の性欲減退を実感されることはありますか?

工藤さん:う~ん……、弊社としては、日本人の性欲が減退していると感じたことがないんです。男性用・女性用を問わず、商品の売り上げは年々伸びていますし。マスターベーションの方法が多様化し、エンタテインメント的に楽しむ方が増えている印象です。弊社の調査では、頻繁にセックスをされる方は、マスターベーションの頻度も多い傾向があります。セックスを楽しむ人は減っているかもしれませんが、性や異性に対しての好奇心は失われてないと思います。



Q.製品の売れ行きが好調とのことですが、人気の男性用製品はなんでしょうか?

工藤さん:2005年7月に発売した「カップシリーズ」ですね。当時のアダルトグッズは、5,000個売れれば大ヒットと言われていたのですが、このシリーズは初年度に100万個を出荷。その後も年々売り上げを伸ばして、今では女性用製品など含め全世界で出荷数5,000万本を突破しました。中でも一番人気は、「ディープスロート・カップ」です。卵型の「エッグシリーズ」も好評です。義理TENGAとして男性へのバレンタインギフトとしても、需要があります(笑)。





Q.「カップシリーズ」の出荷数が伸びた理由を教えてください。

工藤さん:某有名歌手の方や芸人さん、各種メディアにご紹介いただいたことが大きいですね。ちょうどWEBメディアやSNSが注目される時期だったことも、製品の知名度を上げる追い風になったと思います。あとは、個人の好みに合わせて選べる5種を発売したのが良かったのかも。現在は、内部ゲルの硬さの違いや先端刺激など様々な製品ラインナップをご用意しています。日常的に使うものですし、歯ブラシと同じように硬さ柔らかさをその時の状況によって選ぶ感覚ですね。





Q.2013年には、女性用セルフプレジャーアイテム「iroha(イロハ)」をリリースされましたよね。

開発のきっかけはなんでしょうか?

工藤さん:“性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく”というビジョン通り、設立当初から女性用アイテムの開発を予定していました。「女性にとって心地よい製品は、女性を中心に開発すべき」という思いから、業務デザインやPRなど経験を積んだ女性社員が増えた段階で開発をスタートしたんです。約1年半の開発期間を経て、発売は2013年3月3日のひな祭り。発表時点で公式サイトのサーバーがダウンし、生産数を調整しなければいけないほどの人気で、売れ行きは目標の約3倍になりました。挿入もできる「iroha Fit」に新機能を加えた「iroha+」や、エントリーモデルの「iroha stick」など、シリーズ商品も増えています。





Q.「iroha」を開発する上で、こだわったポイントはなんですか?

工藤さん:こだわりは、手に触れたときの“やわらかさ”です。従来のアダルトグッズはプラスチック製が多く、デリケートな部分に当てるとヒヤっとするという意見がありました。それを改善するために、時間をかけて素材を吟味。何度も試作を重ねて、シリコンと新素材を組み合わせたあたたかみのある肌触りを実現しました。 “和モダン”がコンセプトのやさしいフォルム、振動力と静音性の両立など、他にも魅力がたくさんあります(笑)。





Q.女性の性意識に変化はありますか? 男性と比較して、オープンになってきている印象もありますよね。

工藤さん:女性向けアダルトビデオメーカー「SILK LABO(シルクラボ)」が設立された頃を境に、女性の性に対する意識が徐々に変化してきた印象があります。また、春画や日活ロマンポルノなど、以前は主に男性が好んでいたコンテンツを文化や芸術として楽しむ女性も増えていますよね。セクシャルなコンテンツを、女性もオープンに楽しめる時代になってきたのかもしれません。サンプリング用にTENGA EGGを配ったときも、興味を示してくれるのは女性が多いです。男性のほうがシャイな傾向はあるかもしれませんね。



Q.今後のビジョンや展開についてお聞かせいただけますか?

工藤さん:将来的には、医療分野に役立つ商品展開を目標としています。現時点でも「カップシリーズのディープスロート・カップ白・赤・黒」が膣内射精障害の治療に使われているんです。その他にも、不妊治療に役立つ製品を発売しています。その1つが、スマートフォン用の精子観察キット「メンズルーペ」。病院で精液検査をすることに抵抗のある男性でも、自宅で気軽に自分の精子をチェックできる製品です。結婚や妊活の前に、自分のカラダを知るきっかけをご提供できれば……と、思います。“セクシャルウェルネス=性の健康”をサポートする企業として、性生活を豊かにする製品を、これからもリリースしていきたいですね。

株式会社TENGA

OFFICIAL SITE

https://www.tenga.co.jp/



コンドームメーカーが語る、セックス離れの実態

相模ゴム工業株式会社 営業企画室:山下博司さん(左)、磯部仁沙さん(右) Sagami Rubber Industries Co Ltd Marketing reps Hiroshi Yamashita (left) and Misa Isobe (right)

Q.若年層のセックス離れについて、どのようなご意見をお持ちですか?

山下さん:「ニッポンのセックス」という調査を行って、20代男性のセックス未経験率(40.6%)に衝撃を受けました。本当に皆がセックスをしたくないなら、国の将来を危惧すべき状況です。我々コンドームメーカーだって、生き残れません(笑)。

磯部さん:セックス離れの要因を突き詰めると、やはり「外部環境の変化が大きいのかな…?」と、思います。情報過多な時代に生きる若い人たちは、自分が傷つかない術を知りすぎている気がします。先を読みすぎて、奥手になる男性が増えているのかもしれないですね。



Q.若年層を中心に、日本人の性欲減退を実感されることはありますか?

山下さん:セックスの回数は減っていても、相手がいない男性の多くは、セックスしたいと思われていますよね。「ニッポンのセックス」でも、82.8%の20代男性が「セックスをしたい」と回答されています。でも、声をかける勇気がなかったり、仕事が忙しかったりなど、セックスに至らない様々な理由があるのでしょう。女性の社会進出により、カップルで一緒に過ごす時間が減っているのも関係あるかもしれません。性欲減退……というよりは、純粋にコミュニケーションが希薄になりがちな世の中なのでしょうね。

磯部さん:ちなみに、弊社調べの年齢別製品購入比率は、20代:40%、30代:28%、40代:18%……といった感じです。20代の方が大部分を占めていますね。これだけ見ると、一概に若者のセックス離れが進んでいるとは言えないかもしれません。





Q.女性と男性の性意識、その違いについて教えてください。

磯部さん:20代女性のセックス未経験率は、25.5%。男性よりも低い割合なのは、年上の方と初体験をするケースが多いから、というデータも出ています。これまで、コンドーム購入者の男女比率は、8:2でしたが、インターネット販売では、男女比率が6:4となります。ネット販売により“恥ずかしさ”という障壁が取り払われて、女性も積極的に避妊具を購入できるようになったんです。性の価値観がオープンになってきたことの表れかもしれませんね。私がコンドームメーカーに勤めていることも、友人たちは興味を持ってくれますよ(笑)。





Q.コンドームの出荷数は、どのように推移していますか?

山下さん:コンドーム工業会によるコンドームメーカー出荷量推移(国内)の調査によると、2012年度までは出荷数が右肩下がりでした。少子高齢化や男性の草食化といった要因が大きいのかも。2002年度の出荷数が325万グロス(1グロス=144個)、2012年度が250万グロスなので、10年で約75万グロスも落ち込んだことになります。しかし、2013年度からは毎年出荷数が伸び続け、2015年には280万グロスまで回復しました。



Q.2013年以降、出荷数が右肩上がりになった理由はなんでしょうか?

山下さん:ポリウレタン製の薄いコンドーム(0.01mm)に対して、興味・関心が高まっていることが理由でしょう。外国人観光客がお土産として購入する、インバウンド需要も生まれています。弊社でも2014年9月に「サガミオリジナル 001」を全国発売して、それを実感しました。状況は、少しずつ良くなっていますね。





Q.注目の新商品があれば、ぜひ教えてください。

山下さん:3月7日、女性向けの新商品として「HOT KISS」を発売予定です。こちらは、体の水分に反応して発熱する温感ゼリー付きのコンドーム。サガミオリジナルを購入している女性消費者から「パートナーのぬくもりを感じる(熱伝導性の高さ)」に魅力を感じるというご意見を度々いただきます。そうした女性の声を反映して生まれました。

磯部さん:性交時のうるおい不足にお悩みの方へ向けて、「99%水 潤滑ゼリー」も同日に発売を予定しています。パラベンやホルモン剤、及び刺激のある化学成分は使用せず、潤滑剤の機能を果たす上で本当に必要な成分のみを処方しているのが特長です。また、男性向けには自分で厚さや形状、潤滑剤をカスタマイズできるコンドーム「MY CON!」を、昨年12月から販売しています。こちらは、オフィシャルサイト「サガミショップ」限定販売。「自分に合うコンドームを使いたい!」という方にオススメですよ。





Q.会社で行っているキャンペーンや企画はありますか?

山下さん:ストレートに愛情表現することの素晴らしさをお伝えするために、動物の求愛行動を編纂した「ACT OF LOVE ~愛は、行動するもの。~」という図鑑を発刊しました。構想4年、制作に2年かかっています(笑)。動物の愛情表現は、人間よりずっとシンプルです。だからこそ、真摯に胸を打つし、学べる点がたくさんあると思います。無料で閲覧できるウェブ版、動物たちの求愛行動を人間がダンスで表現したPVもあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。

ウェブ版図鑑

http://www.actoflove.jp/

PV

https://www.youtube.com/watch?v=HlFpt7k1oLI



磯部さん:クリスマス・イヴを1人で過ごされる方へ向けた「さびしんぼナイト」も、サガミオリジナルプレゼンツです。毎年クリスマスシーズンに、東京・新木場のageHa(アゲハ)で開催するイベントで、年々来場者が増えています。また、コンドーム需要が増える夏にも、4年前から「真夏のSABISHINBO NIGHT」開催するようになりました。3月18日(土)に開催される音楽フェスティバル、「ビクターロック祭り2017」でも弊社のコンドームを配布予定です。音楽のジャンルに限らず、さまざまなイベントに関わっていきたいと思います。



Q.最後に、読者へ伝えたいメッセージをお願いします。

山下さん:私が若い頃は、異性に声をかけるたびにフラれるけど、めげない。そんな時代でした(笑)。やっぱり、好きの気持ちを正直に、一歩を踏み出すことが大切なんだと思います。その勇気を出さないと、何かを勝ち取ることはできないよ、というのが、若い人に一番伝えたいことです。頑張ってください!

相模ゴム工業株式会社

OFFICIAL SITE

http://www.sagami-gomu.co.jp/



恋愛やセックスも“二極化”が進んでいる?



ここまでの流れをまとめよう。TENGAの話によると、会社の売り上げは右肩上がり。若者を含め、日本人の性欲が衰えている印象はないとのことだ。一方で相模ゴムは、一時的にコンドームの出荷数が落ちた。しかし、現在は復調している。年齢別製品購入比率によると、最もコンドームを消費しているのは若い世代だ。でも、セックスする若者の数は減っている。……となると、考えられるのは“二極化”だろうか。

あくまで仮説だが、趣味や娯楽の多様化が進んだ現代においては、恋愛やセックスが“趣味的”なポジションに収まっているのかもしれない。絶食&不眠では生きられないが、セックスしなくたって死ぬことはない。趣味にのめり込めば、セックスレスで構わない人だっているだろう。逆に、性を趣味として楽しむ人はそこにお金を使う。魅力的な商品がたくさんあるのだから。また、「草食系男子」や「肉食系女子」といった名前がつく前から、そうした人たちは一定数存在した。経済レベルと同様、二極化が進んだ結果、顕在化しただけなのかもしれない。





もう1つ気になったのが、男性と女性の対比だ。男性はセクシャルな事柄に対してナイーヴになり、女性は以前より積極的になった節がある。性産業をリードする2社に、若い女性たちが勤めているという事実も、その証明になるかもしれない。いまや性のボーダーレス化が進み、男性だってフェミニンな服を着ることがあるし、念入りにスキンケアしたりもする時代だ。逆に、鉄道やプラモデルなどの男性的な趣味にハマる女性だって増えた。男らしさや女らしさを美徳とする価値観は薄れつつある。……とはいえ、ちょっと男性が弱りすぎな気もする(笑)。積極的な女性が増えているなら、むしろチャンスじゃないか? 男性が少し勇気を振り絞るだけで、状況は変わりそうだけどなあ。

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